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弓削 省三

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人材紹介会社において、22年間転職コンサルティングを行なってまいりました。
転職は自己実現の場として考えられていますが、危険性があることも否めません。「安全で確実な転職」つまり、結果として「転職が成功」であったと満足して貰えるようなコンサルテーションをするように心がけています。

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弓削 省三「22年間の転職コンサルティング経験より」



オバマ大統領の高校生へのスピーチ!

改正労働者派遣法の施行後、若者間の収入格差が大きくなって来た気がする。親は勢い子供に幸せになってもらうために勉強強化を叫ぶ。最近、『「勉強しろ」といわずに子供を勉強させる法』(PHP新書)という本がベストセラーになっているそうだ。

教育一家に育ったためか、私は現在でも学者や校長その他の学校関係者に知遇を得ている。私の高校の先輩である教育評論家(元校長先生)が母校の創立90周年記念で講演されたが、生徒たちに話したことは「早寝早起き朝ご飯」という内容であった。朝早く、親子が共にご飯を食べていると会話も弾み、そのような家庭の子供は非常に学力が高いというデータにもとづく食育や家庭教育のお話でした。

先日、関西にいる友人の人事コンサルタントの野尻氏から米国のオバマ大統領のスピーチが訳された日本文で送られて来ました。
先月来、大統領が学校で子供たちに話しをするということで、その実行以前から共和党を中心にブーイングがおきていたが、去る9月8日に大統領はバージニア州アーリントンの高校に出向き生徒に話をしました。大統領のお話が大変参考になるので、野尻氏のご了解を得て講演内容の抜粋を以下記します。

大統領はまず生徒としての責任とは何かについて述べた。

「皆さんの一人ひとりが、自分の得意とする分野をもっている。他の人に提供できるものを持っている。 そして、その強みがいったい何であるかを発見するのはあなたの責任である。そして教育こそが、あなたの強みを発見する機会を与えてくれるのです。
あなたは文章を書くのが、そして本を書いたり、新聞の記事を書くのが得意かもしれないけれども、英語の授業で論文を書いてみるまでは、あなたはその強みに気づかないだろう。大革新をもたらし、大発明をする可能性をもち、iPhoneまたは新薬またはワクチンを生み出すかもしれないけれど、あなたが科学の授業でのプロジェクトに従事するまではその強みに気づかないだろう。」

「人生で何かを成し遂げようとするなら、まず教育が絶対必要なんだ。 医師、先生、警察官になりたい? 看護婦、建築家、弁護士、あるいは軍人になりたい? どのキャリアを目指そうとも、優れた教育を受ける必要があるのだよ。 学校を中途退学し、そして良い仕事に就けるなんてことはありえない。 そのために必死で勉強し、トレーニングを受け、学習する必要があるのだよ。癌とエイズのような病気を治療するためにも、新しいエネルギー技術を開発し、環境を保護するためにも、あなたがたは科学と数学の授業で習得する知識と問題解決の技術が必要となる。また貧困やホームレス、犯罪や差別と戦い、私達の国をより公正で、より自由な国にするためにも、あなたが歴史や社会科で習得する洞察と考察のスキルが必要となる。」

このメッセージの聴衆の中には幼稚園児をも含めているが、大統領は子供たちに正面から向き合う。あたかも成人に諭すがごとく学習することの重要性を、これから学校で学ぶことが決して無駄でないことを生徒たちに説明している。

また、大統領はHardwork を子供たちに要求した。

「必要な支援を与えてくれる大人が周囲にいないかもしれない。 家族の誰かが失業し、生活に困っているかもしれない。 近所には安全と思えない人々が住んでいるかもしれない。非行に誘う友人が近くにいるかもしれない。だからといって、そのような環境を理由に、宿題をサボったり、非行に走ることはしてほしくない。」と語り掛ける。

次に大統領はHardwork(必死で課題や目標に取り組むこと)を子供たちに要求する。まるで会社の社長が社員に送るメッセージのようである。「あなたがたは、テレビなどを視てHardworkを経ずしてラップ歌手、バスケット選手、テレビタレントなどになり、金持ちになり、成功できると思っているかもしれない。しかしそのようなチャンスは極めて少ない」と安易な考え方を戒める。そして名声を成している人々も、失敗を繰り返し、必死で努力し、やっとの思いで成功したと教える。

「マイケル・ジョーダンは彼の高校バスケットボールチームから干されていた。彼は数百の試合に負けている。数千回のシュートに失敗している。」 「困った状態に陥っているとしても、それはあなたがより一層、必死で取り組む必要がある事を意味しているんだ。好ましくない成績をとったならば、それは、あなたが愚かであることを意味するのでなく、勉強にもっと時間を費やす必要があることを意味しているに過ぎない。」

野尻先生は、最後に次のようにコメントしています。
コミュニケーションで最も大切なことは話し手が聞き手の目線に合わせて内容を考え話すことです。この原則をオバマ大統領は、今回の生徒との対話においてもしっかり実践している。この姿勢は政治、企業、NGO など分野を問わず、日本人のリーダーに最もかけているもののひとつと思います。

株式会社ワークス・サポート 弓削

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追 : 添付写真:夏に訪れた大沼国定公園で撮った浜茄子の花です。

「世界経済危機 日本の罪と罰」を読んで、これからのことを考えた

書籍:「世界経済危機 日本の罪と罰」
著者:野口悠紀雄 (ダイヤモンド社刊)

世界経済危機 日本の罪と罰


 2007年8月、仏BNPパリバが傘下のファンドの資産凍結をしてその後金融不安が本格的に発生し、昨年9月15日に米リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに 凄まじい速さで世界中の国々が経済危機に見舞われている。

 著者はリーマン破綻後の2ヶ月後にこの本を出し、我々に警鐘を鳴らした。磐石だといわれた日本のメガバンクも先日の新聞発表では1から3期の連結決算で三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほフィナンシャルグループが赤字に転落し、他の4グループも大幅減益になるようである。また、トヨタは2008年3月期の営業損益で2兆2703億円の黒字を計上したが、今期3度目の業績下方修正となり、4500億円の営業赤字に転落する見通しである。

 著者が昨年10月に書いていたころより3、4ヶ月が過ぎ、その悪い方への予測は残念ながら見事に当たって来ている。

 この世界を揺るがせている金融危機の主犯は米国であることは問題ないが、米国のみでは今回の経済危機は引き起こせない。日本、中国、産油国等の共犯者がいたと言う。これらの国々では貿易収支が巨額の黒字となり、得られたそのドルを大量に米国へ投資した。また、わが国は超低金利政策等により円安を続け、円を借りてドルで運用させ米国内で住宅バブル・金融バブルを増殖させた。

 つまり、低コストの資金を全世界、特にアメリカにばら撒いた。今までの日本の好景気は、対米輸出の増大と異常な円安といういつまでも続けられない二つの要因に支えられて来たものであった。
 
 それらの日本の罪に対して、それでは、日本の受ける罰はどのようなものであろうか。いやそれはすでに、もう受けているし、この後も大きな変動が待ち構えている。
 
 日本の対外資産は巨額の為替差損が発生しているし、個人レベルでも、外貨預金、外貨投資信託などに投資した人、FX取引で外貨を購入した人は大きな損害を受けている。また、今後為替は円高になっていき輸出産業はこのままでは成り立たなくなってしまう。現にトヨタは1円の円高で400億円の営業利益が吹っ飛ぶという。それが上記の今年3月期予想の赤字の理由である。

 これからの日本は未曾有の大不況が襲う。自動車や電気産業のようにこれまで円安で好調だった輸出関連業界が円高により大幅な利益減と減産になり、当該企業のみでなく、裾野が広いがゆえに下請けや素材メーカー等を含めた関連企業にもおよび、派遣社員の減量や今春新卒の学生の内定取り消しという形になってきた。

 今後は関連企業の倒産、失業の増大などをもたらす。次に、金融機関の不良債権の増大と株価下落による自己資本の現象が出てくる。これも上記のメガバンクの赤字決算に現れている。

 このように悪くなっていく実体経済と金融経済の影響によって、われわれは今まで経験したことの無い未曾有の事態に陥って来る。本日、2月10日の朝刊には日産が最終赤字2650億円の予想、そして国内1万2千人(内正社員4千人)を含み世界中で2万人を削減するという記事が現れた。

 政府の政策を頼りにせず、我々は自己防衛しなければならない。野口氏は下記のような対処法を述べている。参考にしていきたい。

1.投資について:
  1) 国内株:個別株への投資は分散投資の観点から合理的なものではない。
     投資における最重要なことは分散投資である。
  2) 投資信託:個人が株式投資をするのであれば、個別株を買うのでなく、投資信託を利用するのが賢明である。
  3) 不動産:少子化の影響で、長期的に日本の不動産は値下がりする。
  4) 海外の債権への投資:「グローバル・・ソブリン・オープン」は、信用力の高い国の国債や政府機関債に分散投資する投資信託であるが、海外との金利差の利益が為替差損でオフセットされてきている。これまで円安が続いたので運用成績が良かったが、これからは円高と欧米の利下げで悪化するであろう。
  5) 海外の株式:日本国内投資では充分な投資収益を実現できないから、海外投資を考えざるを得ないが、新興国の株は手を出さない。
     また、海外投資は為替リスクが伴うので、分散投資を勧める。米国ではグーグルのようなハイテク企業が、米国全体の落ち込みでも成長を続ける。 つまり、デカップリング(非運動性、切り離し)の可能性がBRICsでなく、米国の中に現実化して来ている。
  6) FX取引:円高で大きな為替差損が発生している。
  7) 定期預金:今は一番安全である。
  8) 教育投資:若い人は自分への投資を行うべきである。


2. 氏の対処法を見ると、我々庶民が考えていることに非常に近い。
  すなわち、私も、現在はお金を使わずにひたすら持っているほうが安全と思っている。

具体的に、当面私は下記の指摘事項を順守していきたい。:
  1) 投資における最重要課題は「分散投資」であることを肝に銘じる。
  2) 資産運用に関する知識・理解度を高めていく。
  3) 事態が落ち着くまで定期預金で運用して待ち、落ち着いてから成長する国・セクターへの分散投資を考える。
  4) もし株に投資するならば、それぞれの国内のデカップリング企業に注目しても良いのかも知れない。例えば、米国のハイテク産業、日本の内需拡大関連企業等である。

以上

「採用あれこれ」―――― 裏話 <第3回>

履歴書・職務経歴書:その①

 23年間、毎日50通ほど履歴書に目を通している。履歴書等の書き方に関しての出版物等があり全般的には合格点が多くなって来ているが、中には良かれと思って丁寧に書いたものが評価者には逆に取られる内容のものがある

 私ども人材紹介会社のコンサルタントはどのように履歴書等を見ているか、またどのように候補者の皆さんと面談をしているか等、例を挙げながら申しあげてみたい。

1.我々は、履歴書を下記のようにチェックする。

-簡潔に要領よく記載されているか
-卒業年度が正しいか
-職歴に漏れが無いか
-職歴間が開いているならば、何をしていたか
-文字やスペルのミス
-英文Resumeの文法上のミス
-キャリアの一貫性はどうか
-求人SPECを満足しているか


2.学歴について下記のようにお尋ねしている。

1)中学・高校生時代:
-中学卒業時の成績  (例)何位/40人クラス中 あるいは 何位/3年生240人中
-高校入学時の成績
-高校時代のクラブ活動・趣味
「上記の質問理由は本人の地頭能力を調べる。中学3年生のときに上位5%以内に入っていたか否かを。また、同じ本人が高校生時代をどのように過ごして来たかを調べる。」

2) 大学生時代:
-大学入学前のブランクについて、浪人か否か
-学生時代のクラブ活動・趣味
-ゼミの教官名、卒論内容
-学生時代に勉強したこと 例:英会話、簿記、ディベートその他
「上記の質問理由は本人が学生時代に如何に勉強してきたか、生きてきたか、高い志を持って頑張ってきたかを調べる。」

 例外はあるが、中・高・大学時代の能力や勉強してきたこと、スポーツ、趣味、そして志の高さ等が次の社会人になったときの仕事への取り組み方に大いに反映される。

 もう少し説明すると、地頭が良い人が高校生時代も勉強に集中し続けていくと、その天分と努力により希望する上位の大学に合格していくが、高校生のときに絵を描いたり、スポーツ、バンド、ボランティア活動等に時間を割いていると、物理的に受験対策の時間が少ないので次のランクのクラスの大学へ入らざるを得ない。

 しかし、このような感性が高く、地頭が良い人は常に自分のポジションを理解していて次に何をするかを体感しているので、今ある大学で真剣に学びトップクラスの大学レベルの学生と共に、社会から評価されている企業へ就職している確立が高い。
 あるいは不本意な会社へ入社しても、志を忘れずに頑張って頭角を現して会社のリーダーとなっていっている。このような人材は最終的には、当初希望していた優れた企業へ転職している。


3.職歴記載の注意点:
1)職歴はすべて正直に書くのはいいが、そのまま書くと転職回数が多いと誤解を受け不利になる。
具体的に申し上げると、入社後、出向や転籍の会社をそのまま羅列することを避けること。

(例)
H10年4月 A社入社 H10年4月 A社入社
H13年4月 子会社B社出向 (子会社B社出向・C社出向・転籍)
H17年4月 子会社C社出向 ⇒ H21年1月 C社一身上の都合により退職
H20年4月 C社転籍 
H21年1月 C社退職

↓下記のように書き直してもらいました。

H10年4月 A社入社
       (子会社B社出向C社出向・転籍)
H21年1月 C社一身上の都合により退職

    
2)志望動機
-現職に不満があるから云々ということは書かないこと
-自分に不利なことも書かない
-例えば、会社が人材を育てず、昇進もさせないという記述
-建設的で、前向きな表現をすること


 転職が初めての方は、履歴を正直に記載しているので人柄が偲ばれ、個人的にはある種ホッとするが、企業へ出す場合はやはり冷静に対処することが必要である。

 先日お会いした方は、出向先を含めて5行、同グループにいたことを書いていたので、転職回数が多いとの誤解を避けるために出向先会社名をまとめて記入していただき2から3行にしてもらった。
 また、給与が少ない、昇格がないとの記載は、企業人事から仕事が出来ない、協調性がないのではないかと見られがちの恐れがあり、また、失敗談を書くよりは多くのサクセスストーリを書いたほうが、仕事の出来る人材ということでアピール度が高く書類選考で優位となる。


第3回:終

~室内に咲いた蘭です~

もう一つの「仁王」様

 あまり適切な表現とは思わないが、「100年に一度の不況」という未曾有の経済環境の下で弊社のような人材紹介会社を訪れる求職者が多くなって来た。特に多いのが金融関係や外資系企業の従事者で、その他のフィールドの産業でも同様である。私の23年目の人材コンサルティング歴でも、同様な雇用の大危機は2001年11月11日に発生したNYのテロの後のみであった。しかし、そのときは比較的緩やかに下降したが、今回のきっかけは10月15日、昨年の夏から尾を引いていたサブプライム問題に起因する米国第4位の証券会社のリーマン・ブラザーズの破綻により直ちに世界金融危機が顕在化し、リストラがその月の内に始まり、その後は皆様のご承知の通り派遣社員の首切り等も含めて激変の様相に陥った。

 昨日、会計事務所の先生の紹介で東京六大学の一つの大学の4年生が、企業から内定取り消しをされたので今後の進路方針のアドバイスをして欲しいとのことで相談にのった。中学では250人の卒業生のうち10位前後の好成績で、高校は旧制中学の流れを汲む地元の進学校に入り、文系のトップクラスを終えた優秀な青年だった。大学では、勉強もしっかりしつつ、バンド活動等余暇も楽しんで来た所謂、今時の好青年で通信および携帯関連の広告企業から内定を得ていたが、早くも10月下旬に内定を取り消されたとのこと。企業では、経費節減の最初にやるのは交通費等の経費削減、残業等その他の規制、広告、教育等の予算削減であるから、いの一番に同社の経営環境が悪くなった模様である。

 本人は、広報の仕事を目指して各社の入社試験を受けてきたので、近い業種の広告業に合格しこれからの人生を賭けていたので、ショックも甚だしく、これからのキャリアをどう考えているのか聞いてみたが答えがなく、ただ、将来は出身地に帰りたいとのことだった。

私は下記の内容のこと等を中心にアドバイスを行った。

広告会社で営業職を担当し、自分自身を高めていきながら企業の発展に貢献していくことはいいことだが、今はこの内定取り消しをプラスに変えていく発想が必要である。

⇒つまり、将来田舎に帰るならば何も産業がない島で生きていくためには自分にしか出来ない技術を持って行ったほうが良い
⇒例えば、数字に強いとのことなので経理職を極める。経理専門学校へ入るとか、税理士事務所で働きながら学ぶ方法などがある。
⇒コンピューターのSE職になる。この業界も少しダウン気味だが、技術者の絶対数が足りないのでまだまだ求人ニーズは旺盛である。未経験者でも採用している企業がある。
⇒その他、老人介護等の資格を取る等幅広く考えたほうが良いが、報酬は低い。

 大学へ行っても、職安へ行って相談しても情報は少なく、彼のような内定辞退を強制された学生は途方に暮れている。私はいつも思っているが、学生の就職カウンセリングは私どものような人材紹介会社に任せたほうが一番良い。学生の適正を勘案しながら熟知している産業界のニーズに合わせることが出来るからである。とは言え、学生へは大学のみが無料職業紹介を行うことが出来るので私共は今のままでは、学生の就職活動に踏み込めない状況である。

 彼のために、ネット上にある25,000社の求人企業、85,338件の求人情報を検索できるサイトを教え、一例として、その中から未経験者SE職を求めている企業を17社捜して紹介した。

そのサイト名:「仁王」
URL:http://nioh.jp/

以上

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~添付は室内に咲いた胡蝶蘭~

「採用あれこれ」――――裏話 <第2回>

相性:その②

相性とは前述したように、互いに性質の良く合う意であるが、仕事や同僚等との相性、食事や飲み物との相性、男女の相性等さまざまな相性がある。

食事や飲み物は地産地消の考えからも、取れたばかりの農産物、水産物は甘くて、新鮮なので相性が非常に良い。たとえば、私の田舎の黒糖酒のあてには、地元の新鮮な魚肉で作った「つきあげ」が何ともいえないほど合う。また、南の国のお魚はあまりおいしくないというのは事実であるが、築地を通った1日遅れの魚よりは朝取れの新鮮さが秀でている。エラブチ(ブダイ)の酢味噌和えは黒糖酒との相性が抜群である。

 男女の相性もなかなか面白い。夫婦では、北海道の男性と沖縄の女性の県民性相性が最高だという。北海道の男性は、依頼心が強く,物静かでおとなしい感じの人が多い。それに対して、沖縄の女性はおおらかで、頑張り屋で、面倒見が良い。ベストカップルになる要因である。ちなみに私は千歳空港へ降りると、よく那覇空港に着いたような錯覚に陥る。彫りが深く精悍で、太い眉を持ち、毛深い北海道の男性は沖縄の男性と似ているからであろうか。概して東南アジアを含めて沖縄、奄美等の南の国の女性は男性よりも働き者が多い。

 次に、家族の相性が夫婦関係に影響することを事前に知っておくことも必要であろう。

長男長女は、弟や妹といった下の子を甘えさせてやりながら面倒を見ている。また、親や家族からもそのように期待されている。勢い、長男長女は、しっかりするように育てられ弱音を吐かないし、悩んでいることも言わない。逆に末っ子は、上の兄弟姉妹にずっと甘えて過ごして来、親も甘やかせて来た甘えん坊である。しかし、末っ子は上のお下がりを貰ったりしてきているので我慢強いし、自分の存在を常に誇示するために、プロのスポーツ選手が多い。

<ベストな相性のいい夫婦(イニシアティブ夫)>
夫-----妹がいる兄。子供のときから妹を甘えさせてきたので、妻の我が儘を受け入れる。
妻-----兄のいる妹。一方的に甘えてきた。

<次の相性のいい夫婦(イニシアティブ妻)>
夫-----姉がいる弟。子供のときから姉に甘えてきた。
妻-----弟のいる姉。子供のときから弟を甘えさせてきた。

<悪い相性>
末っ子同士 -------二人とも仕切りやでないので、まとまらない。
一人っ子同士------お互いに勝手放題で、まとまりがない。

<姑、嫁の仲が悪くなる関係>
姑-------上のいる妹
夫------- 下のいる長男
嫁------- 上のいる妹

 姑は、子供のときから上に甘えて来、その後も長男の息子に甘える性質なので、長男が結婚してもそれを続けようとする。嫁のほうも、夫に甘えようとする。その結果、姑も嫁も甘える対象の長男(夫)を独占しようとして熾烈な嫁と姑間の戦いが始まる。


 最後に、人生で自分のワイフと同等、いやそれ以上?に一番長く付き合うかもしれない職場の上司、同僚、後輩等との相性を理解しておくことが肝要である

長男長女--------ベストな上司。責任感が強く、リーダーシップがあり、下に生まれた人との相
性がよく、部下の面倒をよく見る。長男長女同士の相性も良い。

真ん中っ子------上に甘えて、下を甘えさせていたので両方に通じ相性がよい。
オールラウンドプレーヤーで中間管理職が多いが、部下に頼る人もいる。

末っ子----------常に上に甘えてきた。大きな組織の中では全体を指揮する仕事に向いてい
ないが、小集団では力を発揮する。また、上を見て育ったので観察眼がある。学者やスポーツ選手が多い。部下として最高。末っ子同士の相性も良い。

一人っ子--------上も下もいないので、甘える立場や甘えさせる立場に回ることがない。ずっと妄想たくましく一人遊びをしてきたので、集団の中に一人でいても平気。自己完結型で、作家が多い。一人っ子同士の相性も良い。 

事ほどに、相性とは面白いし、難しいものである

【参考文献】
◆島田裕巳著「相性が悪い!」 新潮新書
◆矢野新一著「おんなの県民性」 光文社新書

君子欄

ベランダの君子蘭です。

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