今月は、大学界隈での
学生の卒業、教授の退官シーズン。
先日は、学部時代にお世話になった
東京外国語大学教授・渡邊雅司先生の
最終講義を聴講しに出かけました。
渡邊先生が同志社大学から赴任されたのが86年春。
ちょうど私が上京して学生生活をスタートした時期と重なり、
つまりは渡邊先生も私たちも東京外国語大学を同じ1年生として
スタートしたのでした。
腹を割った学生との対話を
コミュニケーション・スタイルとする渡邊先生は、
教授とは少し変わった立ち位置にいました。
先生の専門は「ロシア思想史」で、
どちらかと言えば「現代とこれからのソ連」に
興味を持って入学した私にとって、渡邊先生の研究は、
ロシア、及びロシアに携わる人たちの背負ってきたものの重さ・大きさを
あらためて知るきっかけともなりました。
先生の講義は、
先日大臣の職を辞任した某政治家の家庭教師時代の話や
同志社時代の教え子でもある佐藤優氏との交友の話などの
旬のトピックスがちりばめられて飽きがこず、
それでいて本筋からははずれない精力的な話しぶりで聴衆を惹きつけ、
以前は気が付かなかったスピーカーとしてスキルの高さにあらためて感心。
講義が終了してからの
「お、吉成(私・木内の旧姓)?!」
と声をかけてくれた気さくさも昔のままで懐かしく、
同じような懐かしさを感じた約20年ぶりの面々達が
その後盛りあがったのは言うまでもありません・・・。
せっかくなので、
渡邊雅司先生が訳された著書の紹介を少々。
『回想の明治維新~一ロシア人革命家の手記~』
(メーチニコフ著、渡辺雅司訳)

鎖国が明けたばかりの日本に関する情報がほとんどない時代、
その後の日本研究に大きな影響を与えたと言われるこの本の作者の名は、
レフ・イリイッチ・メーチニコフ。
ロシア・ナロードニキ運動の代表者の一人です。
20ヶ国語を操り、イタリアではあのガリバルディの
祖国統一運動に参加した経験も持つ彼は、
ヨーロッパで大山巌にフランス語を教えた人物。
岩倉具視の欧州使節団とも出会ったことがきっかけで
1868年革命(=明治維新)を見るべく来日します。
著書では、奈良時代~明治維新までの日本の歴史や
人力車や芝居小屋等の日本の当時の風俗等も紹介されていますが、
個人的に興味をそそられたのは、当時のビジネスが成長していく様子。
横浜等の外国人居留地は
変革期の混乱に興じて一攫千金を狙った外国人たちであふれ、
大砲からウサギまでのあらゆるものを商うものの、
最終的には儲け上手な中国人たちが主役となっていく、
という図式だったようです。
詳しいことは、ぜひ同著をご一読あれ。
ロシアといえば、
弊社のお客様でもあるスカイライト・コンサルティングでは
ロシア向けのコンサルティング事業を始めました。
岩倉具視をはじめとする明治の日本の一部の知識人は、
イギリス、フランス、ドイツ等の先進国に追いつくモデルを
ロシアに見つけ、積極的に学ぼうとしたとのこと。
一方、ペレストロイカ後のロシアは
混乱期からの復興のモデルを戦後の日本に求めたこともありました。
一般的にはまだ遠い隣国であるロシア。
コンサルティングの世界でのロシアと日本のコラボレーションの事例が
たくさん生まれてくることを楽しみにしています!














