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2008年11月のアーカイブ

「大恐慌」以後の世界

先日、リーマン・ブラザーズの破綻に関し日記を書かせて頂きましたが、その後も金融業界をはじめ、予断を許さない厳しい状況が続いています。
今週は、日本IBM社が1000人の人員削減を発表。統計では既に3万人の派遣社員が失職など、悪い数字ばかりが目につく毎日です。

昔から景気が低迷すると、明るい曲や明るい色のファッションが流行ると言われていますが、折しも本年、大ヒットした「ぽにょ」などはそうした時代背景もひょっとしたら予見していたのかもしれません。

さて、一方でアメリカでは歴史上初の黒人大統領が誕生しました。
これまで、いろんな映画で黒人大統領が脇役などで誕生していましたからようやくリアルの時代が空想の時代に追いついたとも言えるかもしれませんが、来年より政権を握るオバマ大統領は初っ端から、大変困難な状況に直面するようです。

そんな中で手に取ったこの、

「大恐慌」以後の世界

ですが、今回の事態を筆者は「第2次世界恐慌」と位置付けています。

あたりまえですが、景気後退局面においては、「今」が底ではなく、底は2年ほど先になろう、とS&P社もレポートしているそうです。

第1次世界恐慌は、歴史上の出来事という知識しかない私ですが、今回の事態は、人材採用という側面だけをみれば、日本のバブルの破綻時以上に厳しいものになるかも知れないという予想はしています。

本書では、今回の「恐慌」までの道のりを筆者独自の視点で捉え、何気なく読み飛ばしてした数か月前のニュースなどが、さまざまな形で繋がってくる点が、非常に興味深いです。

筆者は本書の中で、アメリカによる「新通貨制度の執行」を予想されています。歴史上、思いだされるのは「ニクソンショック」として知られる金とドルの交換停止と変動相場制への移行があるが、まさにそれ以上のインパクトを市場に与えるであろうと予見されている。

そんななかで中国やインド、そしてロシアが経済的に台頭する時代がくる。
そして、日本がとるべき道は・・・


是非、ご興味のある方は手にとって一読をお勧めします。

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 2008年9月のリーマン・ブラザーズ破綻で始まった世界金融危機で、米ウォール街はほぼ壊滅した。「100年に1度の危機」とアラン・グリーンスパン前FRB議長が言ったように、これは、私たちがもはや過去の時代に戻れないことを意味している。
 これまで、世界を席巻してきた投資銀行、ヘッジファンドは、金融のメインプレーヤーではなくなり、新自由主義、市場原理主義経済は、今後修正を迫られていくだろう。冷戦終結以後、世界唯一のスーパーパワー(超大国)となったアメリカは凋落し、グローバル化も一時的に停滞、期待されるBRICs諸国の成長も止まる可能性がある。となれば、その影響をもっとも受けるのはわが日本国にほかならない。
 はたして、今後、世界はどうなるのか? ドルは崩壊し、米国は世界覇権を失うのだろうか? やがて訪れるに違いない超大国なき世界は、はたしてどんなかたちになるのだろうか? 世界全体がリセッションに陥り、出口が見えない今こそ、将来を正確に予見する必要がある。
 10年前ベストセラー『ヘッジファンド』を書いた日本の未来学の第一人者が、来たるべき世界を予見する。

単行本(ソフトカバー): 256ページ
出版社: 光文社
ISBN-10: 4334934528
ISBN-13: 978-4334934521

夕陽に想う

先日のお休みの日に、ちょっと外出した先で思いもかけず素晴らしい景色を
目にすることができましたので、皆様にもちょっとおすそわけです。


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東京の三軒茶屋にあるキャロットタワー26Fの展望室からの眺めです。
携帯の写メでは、その美しさと雄大さを十分にお伝えできないのが、悔しいです!

この日は空気がとても澄んでいたこともあって、富士山もくっきりと見ることが
出来、夕陽と、霊峰富士に、空のコントラスト、そして街明かりが、それは
見事なコラボを見せてくれました。

フリーのスペースには小さなcafeもあって、解禁間もない2008年のボジョレー
ヌーボーをグラスで頂きながらの、この景観は、至福の時であったと共に、
沈みゆく太陽を見ながら、何となくセンチメンタルに自身の人生などを
振り返ってみたりしました。


これから師走へ向かうこの時期、アメリカ発の金融の崩壊をはじめとして、
世間には世知辛いNEWSが多く見受けられ、気持ちも落ち着かない時期
だからこそ、たまには一息入れて、このような景色に心を委ねてみてはいかが
でしょうか?

「採用あれこれ」――――裏話 <第1回>

相性:その①

会社の選考としては、書類選考の後に面接に入り人事部門が人物評価を行い、次に配属現場での実務能力等のチェック、マネージメント層が将来の幹部候補としての管理能力などを見る。
人物評価とは、協調性・積極性・統率力・計画性・勤勉性・責任性・成熟性・柔軟性・寛容性・明るさ・バランス力等である。

能力は、専門性・問題解決能力・コミュニケーション能力・成長性・創造性・対人性等を言う。
管理能力は、マネージメント力・リーダーシップ能力・エンパワーメントへの対応性等で、最後に、
EQ(Emotional Quotient)、心の知能指数)度がどうなのかを押さえます。
これら一連の人事および現場や管理者等の選考を終え、評価をパスした後に社長(あるいは
トップクラス)のインタビューがある。

外資系企業では、一般的に最終選考に候補者を一人でなく数人残して行う。現在のようにコンプライアンスが厳しくなかったときには、縁故や情実採用を避けるためにUSAなどの本社サイドが数人のキャンディデイトを求めていたが、現在はもちろんどの企業も最低2人以上の候補者を残して社長が直接インタビューを行う。

トップはこの二人の人材の能力等に甲乙つけ難いときには食事に誘う。その理由は、

1.食事のマナーがよいか
2.Wit に富んだ話が出来るか
3.お酒が入ったときに、どう変わるか

などである。それぞれ、候補者は軽い気持ちで臨んではいけない大変意味のあることである。
社長は、食事マナーで育った家庭環境を知り、ジョークがうまい人は頭もシャープであり、お酒に関係なくどのような環境でも軸がぶれないことを見抜くのである。

 しかし、食事をした後でも最終的には、社長はその候補者との「相性」で判断する。目の前のこのマネージャー候補は自分の営業方針にベクトルを併せて一緒に伸ばしていく人物かどうか、あるいは将来、反旗を翻され今まで一生懸命作り上げた苦労を水泡に帰させる候補者なのかなどを、用心深く確かめながら結論をおろす。

 相性とは広辞苑で、互いに性質の良く合う意、英語では化学の意のchemistry と言う。語源はラテン語、アラビア語の錬金術である。 相性とは文字通り彼の地では自然科学なのであろう、そう確信した出来事があった。それは、外資系ではマネージャー職は英語力が重要な選考基準であるが、例え英語が上手でなくても、仕事の実績があり誠実で信頼感溢れる候補者が、社長との相性で採用内定となった。つまり、大化けしてしまったのである。そして、最終的に三方両得となってクロージングした。
                                            以上

~添付写真は、自宅でこの秋に咲いた蘭の花です。~
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MBAが会社をダメにする?!

日頃MBAの方々とお会いすることも多い私たちですが、
先日ドキッとするようなタイトルの本を見つけました。

その名も
『MBAが会社を滅ぼす~マネージャーの正しい育て方~』
(ヘンリー・ミンツバーグ著、池村千秋訳、日経BP社)

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原題は、”MANAGERS NOT MBAs”、つまり
「MBAでない管理者(が理想的?)」の意です。

マネジメント教育の第一線で奮闘している著者は
かのマイケル・ポーターとも親交があるそうですが、
著書の内容としては
マネジメント教育の現場からのSOSとも、告発ともとれるもの。

現在のMBAの教育カリキュラムは
分析と意思決定の限定的なノウハウ伝授が中心で、
ビジネスの現場で活躍するマネージャーに必要な
ソフトスキル・必要な業界知識等は培われない、と
ばっさり切り捨てています。

曰く、

「ビジネスゲームやフィールドワーク、ケースなどは所詮直接の経験ではない」

「MBAには、ビジネスへの情熱はあっても経営する意思のない人たちが来る傾向が強い」

「ウォーレン・バレット、マイケル・デル、ビル・ゲイツ、ジャック・ウェルチ等『最も尊敬するビジネスリーダー』の上位ランキング者にはMBAを持たない人のほうが圧倒的に多い」

「マネジメント=ビジネス・リーティングに必要な力は、究極的にはコミュニケーションスキル、問題を整理する力、推論する能力であり、数学や哲学をしっかり学んだ人のほうがMBAより成長する」

などなど。

「出来上がってしまったビジネス・エリートへの追い越し車線の
暴走し始めたMBAたちが法的に堕落すると、
エンロンの粉飾決算のようなことが起こり、
罪のない市民が引き殺されてしまう」といったくだりは
この秋からのアメリカ発の金融危機を予言しているようで、
視点の鋭さが感じられます。
(ちなみに、著書が発刊されたのは2006年。)

とはいえ、
経営課題の解決に必要な「分析的枠組み」は体得できること、
膨大な作業と格闘するストレス耐性等が獲得できることは
著者も認めています。

つまり、彼が伝えたいのは「MBA不要論」ではなく、
「現在のMBA≠マネジメント教育」であって
「MBA修了=ビジネスリーダーとなるスキルの獲得」とは
ゆめゆめ勘違いしないように、ということです。

同様の意見は、実際のMBA修了者からも聞く話です。
現在のMBAでの修学を考えている方、
MBAのメリット・デメリットをきっちりと棚卸しておきたい方は、
是非ご一読下さい。

和尚さんの法話

去る日曜日、
静岡の親戚宅での法事に出席しました。

この親戚宅での法事では、最近は
若い(といっても40代前半の)和尚さんが
葬式等を執り行っています。

和尚さんにも色々なタイプの方がいると思いますが、
彼は「ちょっと修行を積んだ親戚のお兄さん」のような雰囲気を持ち、
法話も格式張っていません。

やんちゃ盛りの子供たちに向かって

「お寺のお菓子は全部食べてかまいませんよ。
その代り、お寺の事をしっかり覚えておいて
大きくなってもちゃんと来てね。」

と営業まがいな発言をしたり、

「小さいうちにはみ出さしておかないと
何がよくて何が悪いのか分からない。
新聞に載るのはまずいけど、色々なことを今のうちにやっておくように」

と、母親からは子供にストレートには言えないような
助言を行ったりしてくれます。

今回「うまい!」と思ったのは、

「ちゃんと叱ってくれる人は、
本当にその人のことを思って、その人の成長を考えて叱ってくれる。
人を叱れない人は、自分のことしか考えていない人。
叱ってくれる人に感謝をしましょう。」

という言葉。

子供に語りかけているようでありながら、
周りの大人たちも一瞬ドキッとして我を振り返るような内容で、
且つ、大人に直接説教するよりも
スッと心に素直に落ちていくような、
絶妙なストーリー仕立てでした。
さすが、説教のプロフェッショナル。

ちなみに和尚さんは、学生時代に長距離走者だったそうで、
現在、学校で陸上の部活動に精を出している息子と
意気投合していました。
長距離走者は、そういえば確かに
求道者のようなところがありますね・・・。

「和尚さんに会うのが楽しみになる法事って、結構いいかも」
と思いながら食べるうなぎパイは、なかなかの味でした。

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(静岡の茶畑)

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