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2008年10月のアーカイブ

挑戦!ケース・インタビュー。

コンサルティング・ファーム会社を目指す際、
皆さん気にされているのが「ケース・インタビュー」。

ロジカルな思考をするための教科書的な書籍はありましたが、
問題集としてのお薦め本が見当たらなかったところ、
見つけました。

日本橋・丸善で平積みにされていたのは、
その名もずばり
『戦略コンサルティング・ファームの面接試験
 ~難関突破のための傾向と対策~』
(マーク・コゼンティーノ著、辻谷一美+外資系企業研究会訳、ダイヤモンド社)

戦略コンサルティング・ファームの面接試験 ~難関突破のための傾向と対策~

本の帯には
「マッキンゼー、BCGを狙うなら、これを読め!」という
刺激的な命令系の表現が。

それもそのはず、
著者のマーク・コゼンティーノ氏は過去20年間にわたり
ハーバード大学の就職課で延べ1万人を超える学生に
ケース・インタビューを行った実績の持ち主。
ファームを目指す人の必読書となりそうです。

面接の場で出題されるケースに臨む際の目的や出題パターン、
36種+αの具体的な例題とその解答例等が
詳細にわたって書かれています。

興味深く感じたのは、
学生からのフィードバックを元に
著者が独自に編み出したフレームワークを発展させた
「アイビー・ケース・システム」。

ケースのタイプを見抜き、12パターンのシナリオに沿って
ポイントを押さえる段取りが解説されています。
まさにフレームワーク・ワールド!

またこの本は、
コンサルタント未経験の方が
実際自分が向いているかどうかを知るのにもお勧めです。

例題を2、3やってみた後、
「もうこれ以上やりたくない!」と思うか
「面白い!もっとやりたい!」と思えるか。

コンサルタント志望でない方にも
頭の体操になり、脳が活性化されます。
ぜひお試しあれ。

・・・季節は確実に巡り、
風邪気味の状態で面談にいらっしゃる方も増えました。
転職活動は体力勝負です。ご自愛ください。

コスモス
(愛犬の散歩ルートに咲くコスモス)

US発金融破綻と給与、非公開求人

なにやらあっという間に秋めいて、ここ東京も晴天でも気温24℃と、スーツを
着て歩いても気持ちの良い季節になりました。
そして気が付けば、もう10月も下旬に。
このままあっという間に2008年も終わってしまうのでしょうか?

相変わらず政治経済の世界は色々なニュースが飛び交っていますね。
新首相の誕生~そして総選挙?政権交代??
それよりも、リーマンブラザーズ証券の破綻、AIGの破綻(政府により救済)は
驚きました。更にはGMとクライスラーが合併?元金融マンと私としては、昔に
リーマンとの取引もありましたし、人材紹介のお仕事でもお世話になったことが
ありますから、やはり一番感慨深いものがありました。しかし、会社の破綻など
とは、行ってしまえば経営のミスですよね。初めは現場の小さな判断ミスが
起点だったのかも知れませんが、NYから遠く離れた東京の様子を見ていると、
さもありなん・・・と思ってしまう事も少なからずあります。

20080916_563131.jpg

東京のリーマンブラザーズ証券の平均年収は4000万円だそうです。その年収
を、リーマン買収を決定した野村証券は、ほぼ保障するそうです。もちろん
対象外となる社員の数も少なくないのでしょうが、この時代において、バブリー
な雰囲気が充満していますね。現職の野村証券の方たちはどう思っておいで
なのでしょうか?

人材採用の業界から経済を見てみると、各種経済指標の発表を見ずして、
急激な景気後退の流れを感じます。某コンサルティングファームの採用凍結、
某超大手ITメーカーの採用凍結と派遣社員のリストラetc...

人材採用業界で記憶に新しい不景気と言えば、USの9.11テロのことが思い
出されますが、今回は景気そのものの後退という意味ではそれを凌ぐものに
なるでしょう。

10年以上、人材採用のマーケットを見てきて思う事は、確実に10年前よりも、
各企業の賃金はダウンしているということです。これは、本当に極く一部の
好調な企業を除いて、ほぼ全ての企業、産業に当てはまることではない
でしょうか?

最早、キャリアアップの転職=給与アップ という図式は極一部の企業のみ
に限定されて言っても過言ではないかもしれません。

夢のような転職を思い描くだけではなく、しっかりと足元を見つめ、自分の
スキルやキャラクターをきちんと把握した上で、適性を見極め、足りない
スキルや経験を補うために何をすべきなのか?を考えなくてはならない時代
なのだと思います。

ところで、1~2年ほど前から電車に乗っているとよく目につく
「非公開求人○0000件」
という人材紹介会社の広告。
10年前、自分の認識では「非公開求人」というと、「自分しか知らない求人」
という意味合いであったのですが、最近では「募集企業のHPにも、他のどの
メディアにも載せていない」という意味合いで使われているよぷですね。
つまり、「人材紹介会社のみに公開しています」ということですね。一種の
業界用語、というよりも、その紹介会社さんの社内用語なんじゃないの
かな?

これも、時代の“流れ”ってやつでしょうか?


現職に留まる勇気を!

 30代後半の候補者の方がご相談に見えまして、ここしばらくお付き合いをしています。
 彼は、外資系メーカーにて営業の責任者をされている方で、自分自身の営業はもとより、部下や代理店等のマネージメントをしながら、営業戦略を考え、クライアントポートフォリオのKZ(改善)、販売チャネルの最適化等やプロジェクト、および代理店の評価制度等のビジネスプロセスのKZや社内構造改革等をずっと続けて社内サクセスストーリを作り上げてきた、いわば社内コンサルタントとして会社を引っ張ってきた管理職です。

 英語も出来、かつ人間的にもバランス力もあり、社内にて提案・企画力と実行力で問題解決を成し遂げ評価されている方が、どうしてもコンサルタント業界に転職し、自身の強みにさらに磨きをかけ社会に貢献したいとのことでご相談に来られました。早速、国内外総合系ファームの数社にご推薦しましたが、年齢やプロジェクト形式の仕事の経験が無いこと、お客様にコンサルティングサービスを提供した経験が無い等で残念ながらDeclineの状況でした。これはご本人も、私どももある程度予見していたことですが、数少ない可能性にかけた結果でした。

 大手コンサルタント業界は、年齢が30歳が限度とか、地頭が良い人、早慶以上の学歴、仮説思考、ハードワーカー(ワーク・ライフ・バランス指向の方は難しい)、高い専門性・コミュニケーション能力等々を持っている方を求めていると人事からも要求されていますし、現に私どももそのような方々を推薦しています。今回のご紹介先は大手の会社でしたので、この候補者はご縁がありませんでしたが引き続いて中小のコンサルティング企業や他の事業会社で業務KZをしていただきたく求人会社を探している状況です。

 しかし今回、お求めの会社が無くても転職を急ぐ必要はありません。いつも申し上げていることですが、転職には危険性があるということです。人材紹介会社のコンサルタントは、求人職種、求人内容、社風、条件等を吟味し候補者の適正を鑑みながら企業に推薦していますが、最近、避けることの出来ないトラブルが多く見られます。例を挙げますと、内定後のM&A等による採用の反故、前職を辞めて入社したら担当部門が売却され職務変更があった、大手車両メーカーに入ったがやっていることは求人内容と違い後ろ向きの仕事ばかりとか、いい会社であったが直属の上司と合わずに辞めてしまったことなどです。

 転職へのマインドが動き出し実際に面接等を受けていくと、ご本人はわき目も振らずに走り、転職絶対・転職mustとなる思考は止められそうもない。その結果、残念なことにややもするとポジションアップや給与アップのみに気を取られ最初の目的を見失いがちとなる。この様なときには、冷静である我々は原点に帰ることを薦め、場合によっては本人のためになるならば一時的でも現職に留まることをお勧めします。

 私どもは、「安全で確実な転職」つまり、結果として「転職が成功」であったと満足して貰えるようなコンサルテーションをするように心がけていますが、そうでない場合は現職に留まる、つまり転職を思いとどまる勇気を候補者の方に持って貰うようにしています。


~郷里の奄美から持って来て、育てたハイビスカスの花が我が家のベランダに咲きました。~

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