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2006年09月のアーカイブ

明らかに見極める

つい先日、
世界最年少単独無寄港世界一周を達成した
白石康次郎さんを
テレビで見かけました。

登山家の野口健さんと共に
島田紳助のトークショーに
ゲスト出演していた白石さん。

単独無寄港世界一周は
挑戦を始めて3度目に成功したそうなのですが、
「成功のポイントは何だったのですか?」
という紳助の問いに対する
「自然相手の、文字通り命がけの船旅において、
無理をしなかったことです」
との返事が印象的でした。

続いて、
2度の航海での無念な思いを
3度目の成功に繋げた心構えに
話が及びました。

『あきらめる』という言葉は
『明らかに見極める』という仏教用語で、
物の道理をしっかりとらえ
原因・結果をあきらかにすること。

本来は『断念する』という意味ではなく、
物事を見極めた後に
こだわりから解き放たれた究極の判断をすること、
だそうです。

励ましの言葉と共に
送り出して下さったスポンサーの手前、
嵐の中で航海を続けるべきかどうか
相当な迷いがあったものの、
「命がなければ、世界一周の達成を通じて
スポンサーの気持ちに応えることもできない」
と思い定め、
引き返したことが成功に繋がったとのことでした。

一瞬の判断が命取りとなる場を
踏んできた人の言葉には、
大変な重みがありました。

ビジネスの場でも、
一心不乱に集中することはとても大切なのですが、
特にピンチの時には
決して自暴自棄にならず、
「明らかに見極め」ながら荒波を航海していくことが
きっと重要なのでしょう。

出勤前の朝、
私はいつもJ-WAVEを聴いていて、
6:40頃になると週替わりでゲストが登場し
ビジネスのヒントをリスナーに伝授するという
コーナーがあります。

今週のゲストは、なんとこの白石康次郎さん。
月曜、火曜と終了しましたが、
「なるほどね〜、そうだよね〜」と思える言葉を
あと3日間聴けるのを楽しみにしています。

考えるきっかけ

大学で哲学を教えている友人と、
ランチをしました。

「最近の大学生は、本を読まなくなった」と彼。

「自らが希望して取った授業やゼミでも、
常識として知っていなければならない人名を知らず、
事前に読んでいてしかるべき図書を紐解いていない」

レポートを提出させても、
以前はクラスに一人や二人
「ホホ〜ッ!!」という学生がいたのに、
今はそのような学生は皆無だと言うのです。

読書は確かに、疑問を解消したり
自分のことを考え、そして表現する
重要なきっかけを与えてくれます。

現在の中高生、そして大学生は、
携帯メールをコミュニケーションのメイン・ツールとして
操っている世代。
自宅へ戻っても、
静かな時間を取って読書に専念するのが
難しくなっているのかもしれません。

「子供の傾向は大人社会の反映」

とよく言われますが、
メールのやりとりや情報の整理に追われ、
読書の時間を確保することが以前より難しくなり
心なしか「自ら考える力」が
衰えてきている感じるのは、
大部分の大人も同様だと思われます。

この楽しくも移り変わりの激しい世の中、
自分で考え、実行に移す力さえあれば
きっとなんとかなるのですが、
そもそもの「自ら考える力」を失っては大変です。

暑さが一段落した今は、まさしく
「読書の秋」がスタートしたはず。

大人が率先して本を読む姿を見せることで、
子供達に本を読む楽しさを知ってもらうよい機会ですね。

母校でのキャリアカウンセリングも行っている私としては、
学生に「きちんと本を読みなさい」と
叱咤激励するためにも
自分の読書の時間を増やさねば、と
反省且つ決意したランチタイムでした。

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