「実は私、4月から歯科衛生士の学校に通うことにしたの」
と聞いたのは、
三連休中、久しぶりに会った友人との食事の席でした。
今の仕事を辞め、
1年ほど前に倒れられたお母様の看病を優先させながら
夜の時間でキャリアチェンジに備える、とのこと。
「歯科衛生士」の仕事と彼女との接点を少しも思い描いていなかっただけに、
最初は聞き間違いかと思うくらい意表を突かれました。
彼女は、契約社員で現職に入社したのち、晴れて正社員に。
本格的な活躍はこれからという矢先の約1年前、
お母様が倒れられたのでした。
おば様たちの応援は得られるものの
「母の看病に手を抜いてあとになって後悔したくないから」。
しかも、
「歯科衛生士には実は前から興味があった」そうです。
残業をしたくてもできなくて辛い、という話も聞いていましたが、
そのジレンマをこのようなカタチで打開するとは・・・。
仕事を辞めるリスクも含め、
よくよく考えて出した決断のはず。
環境が目まぐるしく変わっていく今の社会で
キャリアが地続きの転職に限界があるのであれば、
「やりたかったけれど踏み切れなかったこと」にまで選択肢を広げ、
次のキャリアへの準備をするのも一つの方法でしょう。
「99%の努力と1%の才能」
という言葉がありますが、裏を返せば
1%の才能があればあと99%は努力でカバーできる、ということ。
その99%の努力は
志を高く持つことで生まれると思っていて、
その志は、
「自分は今の仕事を続けていくべきなのか」
「○○になりたいのは思いつきなのか、実際に才能はあるのか」
「○○で自分は本当に食べていこうと思っているのか、後悔はないか」
と何度も何度も自問自答を繰り返す中で
精錬され、高まって「腹がくくれていく」ものだと思っています。
転職する際の面接でも、
この自問自答がどれだけ深く繰り返されたかで
「腹のくくり具合」が面接官に伝わり、
ストレス耐性予測ともつながって合否を左右します。
東国原知事の芸人から政治家への転職や、
TVCMで話題を呼んだ
携帯電話の販売員からオペラ歌手に転身したポール・ポッツ、など。
思いもよらない転職を遂げた人はきっと
この「腹のくくり具合」が半端なく強かったのではないでしょうか。
4月は、新しい環境で仕事をする人が増える季節。
転職を考えている人も、現職で引き続きとどまる人も、
これからの仕事に腹をくくるために
「そういえば○○をしたかった自分はどこにいったんだ?」と
思い出してみてはどうでしょうか??

(ご近所のミモザ。桜の季節の前に春を彩る定番です。)
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