相性:その①
会社の選考としては、書類選考の後に面接に入り人事部門が人物評価を行い、次に配属現場での実務能力等のチェック、マネージメント層が将来の幹部候補としての管理能力などを見る。
人物評価とは、協調性・積極性・統率力・計画性・勤勉性・責任性・成熟性・柔軟性・寛容性・明るさ・バランス力等である。
能力は、専門性・問題解決能力・コミュニケーション能力・成長性・創造性・対人性等を言う。
管理能力は、マネージメント力・リーダーシップ能力・エンパワーメントへの対応性等で、最後に、
EQ(Emotional Quotient)、心の知能指数)度がどうなのかを押さえます。
これら一連の人事および現場や管理者等の選考を終え、評価をパスした後に社長(あるいは
トップクラス)のインタビューがある。
外資系企業では、一般的に最終選考に候補者を一人でなく数人残して行う。現在のようにコンプライアンスが厳しくなかったときには、縁故や情実採用を避けるためにUSAなどの本社サイドが数人のキャンディデイトを求めていたが、現在はもちろんどの企業も最低2人以上の候補者を残して社長が直接インタビューを行う。
トップはこの二人の人材の能力等に甲乙つけ難いときには食事に誘う。その理由は、
1.食事のマナーがよいか
2.Wit に富んだ話が出来るか
3.お酒が入ったときに、どう変わるか
などである。それぞれ、候補者は軽い気持ちで臨んではいけない大変意味のあることである。
社長は、食事マナーで育った家庭環境を知り、ジョークがうまい人は頭もシャープであり、お酒に関係なくどのような環境でも軸がぶれないことを見抜くのである。
しかし、食事をした後でも最終的には、社長はその候補者との「相性」で判断する。目の前のこのマネージャー候補は自分の営業方針にベクトルを併せて一緒に伸ばしていく人物かどうか、あるいは将来、反旗を翻され今まで一生懸命作り上げた苦労を水泡に帰させる候補者なのかなどを、用心深く確かめながら結論をおろす。
相性とは広辞苑で、互いに性質の良く合う意、英語では化学の意のchemistry と言う。語源はラテン語、アラビア語の錬金術である。 相性とは文字通り彼の地では自然科学なのであろう、そう確信した出来事があった。それは、外資系ではマネージャー職は英語力が重要な選考基準であるが、例え英語が上手でなくても、仕事の実績があり誠実で信頼感溢れる候補者が、社長との相性で採用内定となった。つまり、大化けしてしまったのである。そして、最終的に三方両得となってクロージングした。
以上
~添付写真は、自宅でこの秋に咲いた蘭の花です。~

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