30代後半の候補者の方がご相談に見えまして、ここしばらくお付き合いをしています。
彼は、外資系メーカーにて営業の責任者をされている方で、自分自身の営業はもとより、部下や代理店等のマネージメントをしながら、営業戦略を考え、クライアントポートフォリオのKZ(改善)、販売チャネルの最適化等やプロジェクト、および代理店の評価制度等のビジネスプロセスのKZや社内構造改革等をずっと続けて社内サクセスストーリを作り上げてきた、いわば社内コンサルタントとして会社を引っ張ってきた管理職です。
英語も出来、かつ人間的にもバランス力もあり、社内にて提案・企画力と実行力で問題解決を成し遂げ評価されている方が、どうしてもコンサルタント業界に転職し、自身の強みにさらに磨きをかけ社会に貢献したいとのことでご相談に来られました。早速、国内外総合系ファームの数社にご推薦しましたが、年齢やプロジェクト形式の仕事の経験が無いこと、お客様にコンサルティングサービスを提供した経験が無い等で残念ながらDeclineの状況でした。これはご本人も、私どももある程度予見していたことですが、数少ない可能性にかけた結果でした。
大手コンサルタント業界は、年齢が30歳が限度とか、地頭が良い人、早慶以上の学歴、仮説思考、ハードワーカー(ワーク・ライフ・バランス指向の方は難しい)、高い専門性・コミュニケーション能力等々を持っている方を求めていると人事からも要求されていますし、現に私どももそのような方々を推薦しています。今回のご紹介先は大手の会社でしたので、この候補者はご縁がありませんでしたが引き続いて中小のコンサルティング企業や他の事業会社で業務KZをしていただきたく求人会社を探している状況です。
しかし今回、お求めの会社が無くても転職を急ぐ必要はありません。いつも申し上げていることですが、転職には危険性があるということです。人材紹介会社のコンサルタントは、求人職種、求人内容、社風、条件等を吟味し候補者の適正を鑑みながら企業に推薦していますが、最近、避けることの出来ないトラブルが多く見られます。例を挙げますと、内定後のM&A等による採用の反故、前職を辞めて入社したら担当部門が売却され職務変更があった、大手車両メーカーに入ったがやっていることは求人内容と違い後ろ向きの仕事ばかりとか、いい会社であったが直属の上司と合わずに辞めてしまったことなどです。
転職へのマインドが動き出し実際に面接等を受けていくと、ご本人はわき目も振らずに走り、転職絶対・転職mustとなる思考は止められそうもない。その結果、残念なことにややもするとポジションアップや給与アップのみに気を取られ最初の目的を見失いがちとなる。この様なときには、冷静である我々は原点に帰ることを薦め、場合によっては本人のためになるならば一時的でも現職に留まることをお勧めします。
私どもは、「安全で確実な転職」つまり、結果として「転職が成功」であったと満足して貰えるようなコンサルテーションをするように心がけていますが、そうでない場合は現職に留まる、つまり転職を思いとどまる勇気を候補者の方に持って貰うようにしています。
~郷里の奄美から持って来て、育てたハイビスカスの花が我が家のベランダに咲きました。~

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