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プロフィール

弓削 省三

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人材紹介会社において、22年間転職コンサルティングを行なってまいりました。
転職は自己実現の場として考えられていますが、危険性があることも否めません。「安全で確実な転職」つまり、結果として「転職が成功」であったと満足して貰えるようなコンサルテーションをするように心がけています。

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最近読んだ本



MBAでTOEIC?

私がTOEICを受検したのは15年前。

「スコアの有効期間は10年」と言われているこのテストでは
既に失効同然です。

キャリアカウンセリングでは
「あなたのビジネススキルが客観判断できるように、
資格はなるべく取っておきましょう」と言う割には
自分のことになかなか手が回らず、
我ながら説得力がないなぁ、と気にかかっていました・・・。

ということで、この度一念発起し
5月のTOEICテストに向け、
少しずつ勉強を始めたところです。

英語学習用の書籍は色々ありますが、
「これはいい!」と思ったお薦め本はこちら。

『英語で学ぶMBAの授業』
(藤井正嗣/リチャード・シーハン著、中経出版)

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なぜお薦めかというと、

●MBAのカバー領域であるMarketing、Accounting、Finance、
Strategy、Business Skills、Human Resources & Organizationsが
それぞれ章になっていて、
ビジネス英語上の重要表現がかなり網羅されている

●教授と学生たちの対話形式なので、会話の勉強にもなる

●(私はまだ聴いていませんが)
 CDが2枚付いていて、ヒアリング力も身に付く

など。

おまけに、章と章の間には
デル社の財務データの分析やユニクロの価値連鎖の解説があったりと、
読み物としても結構楽しめます。

本自体は351ページと分厚いのですが、
授業の部分は右側がすべて対訳になっているため、
一度でかなり読み進めることができ、
「あれ~?こんなに勉強したんだ~!」という
ある種の達成感に浸ることもできます。

日本人の英語下手は、
一歩海外に出るとエスニック・ジョークがいくつもあるほど。
国際的に広く普及しているTOEFLのテストでは、
2001年/2002年のスコアの国際比較で
アジア30か国中、日本はなんと29位だったそうです。

外資系企業でなくても、
会社の規模が大きくなくても、
今の仕事で英語と関わらなくても、
ビジネスの規模が国境をまたいでいる昨今。

チャンスが巡ってきた時に挙手できるよう、
自分の可能性を少しでも高めていきましょうね。
お互いに!

監査法人の在り方って??

NHKの『監査法人』というドラマは
ご覧になりましたか?

大手監査法人に勤める主人公の若手会計士が
粉飾を模索する企業の監査を承認しないと言い放つ姿に惚れぼれし、
会計士という仕事の魅力、重要性を再認識した方は
私だけではないのではないでしょうか。

監査法人の正義感溢れるそのような在り方は、
実は会計監査の誕生当初からのものではありませんでした。
少し前の出版物ですが、
下記の書籍を読むとそのことが書かれています。

『名門アーサー アンダーセン 消滅の軌跡』
(S.E. スクワイヤ他著、シュプリンガー・フェアラーク東京)

早くに両親を亡くした大変な努力家であるアンダーセン氏は、
他の監査法人と異なる特徴として

・クライアントを失ってでも粉飾につながる意図的な会計操作を断る
・調査や業務の顧問サービスに尽力する

という点を実践しました。

前者は、
その後の監査法人の在るべき姿を確立した歴史に残る功績ではあるものの、
法人の最期を知る今となっては
アーサー アンダーセンが身をもって残した教訓とも
言えるかもしれません・・・。

また後者は、
のちに袂を分かち、現在のアクセンチュアへとつながるのですが、
おそらくアクセンチュアが強大な総合系コンサルティング会社になりえたのは
アーサー アンダーセンの基本カルチャーがあったからこそでは?
とも思えました。

そして、
テーマは重たいですが、
元社員の方々の文章にはアンダーセン・カルチャーに対する誇りが
端々に感じられました。

なぜ組織が解散に追い込まれなければならなかったか、
元社員が後になってえぐるようにまとめることになる強烈な愛社精神は、
学ぶべきかもしれません。

クレド作成等に関わる人事系の方も、ぜひご一読下さい。

「世界経済危機 日本の罪と罰」を読んで、これからのことを考えた

書籍:「世界経済危機 日本の罪と罰」
著者:野口悠紀雄 (ダイヤモンド社刊)

世界経済危機 日本の罪と罰


 2007年8月、仏BNPパリバが傘下のファンドの資産凍結をしてその後金融不安が本格的に発生し、昨年9月15日に米リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに 凄まじい速さで世界中の国々が経済危機に見舞われている。

 著者はリーマン破綻後の2ヶ月後にこの本を出し、我々に警鐘を鳴らした。磐石だといわれた日本のメガバンクも先日の新聞発表では1から3期の連結決算で三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほフィナンシャルグループが赤字に転落し、他の4グループも大幅減益になるようである。また、トヨタは2008年3月期の営業損益で2兆2703億円の黒字を計上したが、今期3度目の業績下方修正となり、4500億円の営業赤字に転落する見通しである。

 著者が昨年10月に書いていたころより3、4ヶ月が過ぎ、その悪い方への予測は残念ながら見事に当たって来ている。

 この世界を揺るがせている金融危機の主犯は米国であることは問題ないが、米国のみでは今回の経済危機は引き起こせない。日本、中国、産油国等の共犯者がいたと言う。これらの国々では貿易収支が巨額の黒字となり、得られたそのドルを大量に米国へ投資した。また、わが国は超低金利政策等により円安を続け、円を借りてドルで運用させ米国内で住宅バブル・金融バブルを増殖させた。

 つまり、低コストの資金を全世界、特にアメリカにばら撒いた。今までの日本の好景気は、対米輸出の増大と異常な円安といういつまでも続けられない二つの要因に支えられて来たものであった。
 
 それらの日本の罪に対して、それでは、日本の受ける罰はどのようなものであろうか。いやそれはすでに、もう受けているし、この後も大きな変動が待ち構えている。
 
 日本の対外資産は巨額の為替差損が発生しているし、個人レベルでも、外貨預金、外貨投資信託などに投資した人、FX取引で外貨を購入した人は大きな損害を受けている。また、今後為替は円高になっていき輸出産業はこのままでは成り立たなくなってしまう。現にトヨタは1円の円高で400億円の営業利益が吹っ飛ぶという。それが上記の今年3月期予想の赤字の理由である。

 これからの日本は未曾有の大不況が襲う。自動車や電気産業のようにこれまで円安で好調だった輸出関連業界が円高により大幅な利益減と減産になり、当該企業のみでなく、裾野が広いがゆえに下請けや素材メーカー等を含めた関連企業にもおよび、派遣社員の減量や今春新卒の学生の内定取り消しという形になってきた。

 今後は関連企業の倒産、失業の増大などをもたらす。次に、金融機関の不良債権の増大と株価下落による自己資本の現象が出てくる。これも上記のメガバンクの赤字決算に現れている。

 このように悪くなっていく実体経済と金融経済の影響によって、われわれは今まで経験したことの無い未曾有の事態に陥って来る。本日、2月10日の朝刊には日産が最終赤字2650億円の予想、そして国内1万2千人(内正社員4千人)を含み世界中で2万人を削減するという記事が現れた。

 政府の政策を頼りにせず、我々は自己防衛しなければならない。野口氏は下記のような対処法を述べている。参考にしていきたい。

1.投資について:
  1) 国内株:個別株への投資は分散投資の観点から合理的なものではない。
     投資における最重要なことは分散投資である。
  2) 投資信託:個人が株式投資をするのであれば、個別株を買うのでなく、投資信託を利用するのが賢明である。
  3) 不動産:少子化の影響で、長期的に日本の不動産は値下がりする。
  4) 海外の債権への投資:「グローバル・・ソブリン・オープン」は、信用力の高い国の国債や政府機関債に分散投資する投資信託であるが、海外との金利差の利益が為替差損でオフセットされてきている。これまで円安が続いたので運用成績が良かったが、これからは円高と欧米の利下げで悪化するであろう。
  5) 海外の株式:日本国内投資では充分な投資収益を実現できないから、海外投資を考えざるを得ないが、新興国の株は手を出さない。
     また、海外投資は為替リスクが伴うので、分散投資を勧める。米国ではグーグルのようなハイテク企業が、米国全体の落ち込みでも成長を続ける。 つまり、デカップリング(非運動性、切り離し)の可能性がBRICsでなく、米国の中に現実化して来ている。
  6) FX取引:円高で大きな為替差損が発生している。
  7) 定期預金:今は一番安全である。
  8) 教育投資:若い人は自分への投資を行うべきである。


2. 氏の対処法を見ると、我々庶民が考えていることに非常に近い。
  すなわち、私も、現在はお金を使わずにひたすら持っているほうが安全と思っている。

具体的に、当面私は下記の指摘事項を順守していきたい。:
  1) 投資における最重要課題は「分散投資」であることを肝に銘じる。
  2) 資産運用に関する知識・理解度を高めていく。
  3) 事態が落ち着くまで定期預金で運用して待ち、落ち着いてから成長する国・セクターへの分散投資を考える。
  4) もし株に投資するならば、それぞれの国内のデカップリング企業に注目しても良いのかも知れない。例えば、米国のハイテク産業、日本の内需拡大関連企業等である。

以上

『復活』

痛みを伴ってでも起死回生を図る動きが
各社で強まっていますが、
過去の例に学ぶことも大切です。

ずっと気になっていて、やっと読めた本に
打開へ向けたヒントが詰まっていました。

『巨象も踊る』
(ルイス・ガースナー著、山岡洋一・高遠裕子訳、日本経済新聞社)
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著者のガースナーは、
ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得後
コンサルティング・ファームのマッキンゼーに就職。
アメリカン・エクスプレスやRJRナビスコの要職を経て
崩壊の危機に瀕していた90年代のIBMを蘇生させた立役者です。

原題は”Who Says Elephants Can’t Dance?”で、
つまり、
「巨大な組織でもステップ軽やかに踊るができる!」という意。

よき時代に進化し硬直してしまった大組織の変革を、
どのように実行し、競争力を取り戻していったかが
ドラマチックに描かれています。

ガースナーいわく、
「企業文化は、経営のひとつの側面だけではなく、経営そのものである」。

危機を打開できるかどうかは
組織が危機に対応できるDNAを持っているかどうかにかかっており、
古い時代に進化し、硬直してしまった文化であるなら
強力なリーダーシップを持って
そのDNAから変えていかなければ将来はない、ということを、
想定読者でもある「経営者」にとくとくと説いています。

「成功を収めている組織、経営者が持つ3つの基本的な性格」にも
「なるほど、やはり」と思いました。

その1)焦点を絞り込んでいる
その2)実行面で秀でている
その3)顔の見えるリーダーシップがすみずみまで行き渡っている

特に(1)は、
焦ってエネルギーを散乱させてしまいがちな危機打開期の私たちには
肝に銘じるべき言葉かもしれません。
詳細は、ぜひ本著を参照ください。

・・・オバマ大統領の就任演説を経て
アメリカでは新政権が発足。
世界、日本の経済でも必要なDNA変革を起こし
よい流れを早く見つけたいところですね。

マッキンゼー式 世界最強の仕事術

 ロジカルシンキング関連の書籍は数ありますが、本書は実に単純明快に、“マッキンゼー人”としての経験から得られた『心得』が記されています。

 いくつか印象深い項目がありますが、その中で特に私が個人的に興味深かった項目を3つご紹介します。

1.マッキンゼーにおける絶対的な善の一つが「機密」である
  マッキンゼー人は、たとえマッキンゼーを離れても「ファーム」及びそのクライアントの機密情報を決して漏らさない

2.マッキンゼーでは3がマジックナンバーになっている
  あらゆることが3つ揃いで表現される。ためしにマッキンゼー人の誰かをつかまえて複雑な質問をしてみると、必ず「原因は3つあって・・・」と返答があるのは間違いない

3.正直に「わからない」と言う
  プロとして社内外に対し、そして自分に対し、プロとしての誠実さの大切な要素の一つとして「正直」が含まれる

今年は大型の年末年始休みがありますから、是非一度手にとってみられては、いかがでしょうか?

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出版社: ソフトバンククリエイティブ (2006/9/22)
ISBN-10: 4797337389
ISBN-13: 978-4797337389
発売日: 2006/9/22

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